沖縄、年の瀬、井戸の底

年の瀬の那覇近郊。
酔っ払って街から10kmほど離れた自宅まで歩いて帰る途上。



くらがりにフラッシュを照らせば何か写るのではないか。
そう思いバシバシ光らせながら歩いた。












古井戸。コンクリで落下防止対策がなされている。

カメラを突っ込んでフラッシュ。
無作法だけども、あんたが滅びる前に撮っておきたいんだよ。ねえ。神さま。









スッパイマン本部


20年前にはくっせえドブ川だったけど、随分綺麗になっていた。

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普天間基地、いぬ、アサガオ、トマソン


















超芸術トマソン (ちくま文庫)

超芸術トマソン (ちくま文庫)

朝顔

朝顔

デジカメの死

6年近く付き合ったデジカメが寿命を迎えた。
夏のように暑い沖縄の海にレンズを向けたのが最期となった。





このカメラを買ったのは遠く本土の大学院に入学した2005年の夏だった。
初めて都会で暮らす沖縄人を、同期や先輩は可愛がってくれた。
学部とは比較にならない苦行を経てひと段落ついた夏休み、
皆と熱川旅行に行くことになった。
そのとき買ったのが、このカメラである。
ヤフオクで手に入れたもので、既に売り主のIDも消えている。
呆れるほど気のいい仲間たちとの思い出を、ぜひ残さねばと思った私は、
貧乏ながら可能な限り優れたカメラを探していたのだ。
そこで目に付いたのが富士写真フィルムのFinepixF700であった。
2003年の発売時には革新的な画質で注目されていたこのカメラは、
2005年には随分値下がりしていたものの、性能としては充分に優れていた。
http://plusd.itmedia.co.jp/products/0310/15/rj01_f700.html

以来、人生で一番濃い院生時代から今に至るまでを、このカメラは写し続けてきた。
9999枚で一巡するファイル名は既に5周している。
量産品と言っても、連れ添った物には愛着がわくものである。
研究室の様子、友人の散髪、はじめて食べる淡水魚、複雑に絡まる首都高、
夜中の五反田、湯沢のスキー場、清里の友人宅、全てが美しかった。
もろもろの困難を経て疲れた今でも、その美しい思い出を見ることで気を奮い立たせることが出来ている。
一緒に美しいものを見れて本当に楽しかった。長年おつかれさま。