沖縄増田と俺とシテーボーイ

俺は沖縄の離島の出身でもちろん日本人なんだが、俺の中では在日琉球人なんてことを意識する時がるあるわけだ。
http://anond.hatelabo.jp/20090416222423


この増田と同じく沖縄人でさ、やっぱ上の世代の方が本土に反感持ってると思うんだよね。
戦争で直接えらい目にあったわけだし、仕事でのトラブルも相当あったんだとおもう。
だって半世紀前には言葉も中々通じない外国扱いでさ。まあ言ってみれば土人ですよ。ヤマトのシテーボーイ(おばあの訛りを再現)から見たら。
今で言うバンコクみたいなもんで、娯楽目的でネジ緩んだ日本人が相当いたんだと思う。
だから、そういう感情が生まれても仕方なかったと思うのよ。
反面、沖縄から都会に出るってのは中々難しくて、嫉妬、羨望入り混じって複雑な感情だったんだと思う。
そういう気持ちは、今でも40代50代の言葉の節々に感じる。
「やまとーは賢い」と褒めたり、「ずるがしこい」とディスったり。
今でもネットに縁が無い世代はテレビと新聞でしか本土の情報が入ってこないわけで、
ホリエモンだとか福田元総理だとか、そういうイヤミキャラが上の世代にとってTypicalな日本人像なわけ。

そいで、小中と反日チックな教育を受けるわけ。日本はこういうことをした、ろくでもない、と。
成長したら、悪いのは戦争であって、日本に限らず戦争ってのは世界のどこでもクソ地獄なんだぜってことがわかるんだけど、
思春期まではどうしても反日思想一色になっちゃうのね。

これ、よくないなあと思う。
上の世代でのいざこざを下の世代に引き継がせるようなものでさ。あんまり意義を感じない。

それでも、子供らは大きくなるにつれ本土人との付き合いも増え、上京し、幻想が打ち壊されるわけですよ。
四角い銀縁メガネで呼吸するように人を騙す東京人、なんてのはテレビの中だけでした、ってね。まあ俺もそういう手合いなんだけど。


こうして思うのは、上の世代の問題で喧嘩するのは不毛だってこと。
遡れば俺の祖先の誰かは島津に殺されてるかもしれないし、近い世代で戦死した親戚の誰かも日本兵に殺されたのかもしれない。
でも、今更それを難詰しても、仕方ないと思うんだよ。
無念を蒙った世代か、せいぜいそれを相続した1個下の世代がケリつけてくれればいいわけで。
俺自身は本土出身の友達の方がむしろ多いぐらいだし、今まで沖縄人であることで不利益を受けたことは一度もない。
こういう関係を、歴史問題でぶち壊しにしたくない。無粋だもん。
もちろん歴史も見解が分かれて民族団体があれこれ文句つけてるけど、ああいうのは歴史学会の中でケリつけてほしい。
あの時代に生きてない俺は何も証言し得ないんだから巻き込まないでくれ。
歴史研究も歴史教育も、いたずらに対立感情を煽るようなやり方は避けてほしい。

とまあ、俺はこう思うわけだけど、韓国とか中国の中にもこういう世代がいて、そのうち円満な関係を築けるものだと信じている。
だって、Youtubeで同じアニメ見てゲラゲラ笑い会える時代だぜ?
だからお前ら、アニメをアプしろ。字幕つけてやれ。そう思う。