実はすごい日本政府のネットサービス

"米連邦政府の最高情報責任者(CIO)であるVivek Kundra氏は米国時間2009年6月30日,政府の支出情報公開サイト「USASpending.org」内に,IT支出情報の開示コーナー「IT Dashboard」(ベータ版)を新設したと発表した。またビデオ共有サイト「YouTube」内に専用チャンネル「USAspending」も設けた。 "
ううううむ。わしゃ、この IT Dashboard を見て、orz とくずおれたよ。すげー。

 こういうものを作るITの技術力がすごいと言っているのでは、もちろんない。この程度のものを作れる技術者なら、日本にもうようよおる。そこいらへんにいっぱいおる。作れる技術力なら、日本だってアメリカに勝るとも劣らん。だが、作らせることができるリーダーシップとコラボレーションの体制に関しては、彼我の差はまるで大人と子供、いや、大人と赤ん坊だ。

http://ray-fuyuki.air-nifty.com/blog/2009/07/post-207d.html

いやいや。日本政府はすごいですよ。
ネットで誰でも全国の登記情報を閲覧できるシステムが確立してます。*1480円も出せば住所氏名とクレジットカードだけで何でも見れます。いま住んでるアパートの所有権がどう移転したとかどんだけ抵当権がついてるとか、全部見れます。*2
それがこちら。

インターネット登記情報提供サービス

http://www1.touki.or.jp/gateway.html

すごいでしょ。
本物の登記情報を見れるのに運営者の素性が一見してわからないミステリアスさとか*3、90年代にtripodやgeocities.comで見たようなデザインだとか、ネットなのにあえて24時間運用にしなかったりファイル保存を許さないことでトラブルに配慮したりとか、これまでのお役所のイメージを払拭するようなすげえサイトじゃないですか。
こんなサイトが平成12年ごろからあったなんて、知らなかったでしょ。

もうじきリニューアルらしいけど、どうしたんだろうね。

*1:正確には全部ではない。未だに電子化されず紙の登記簿にしか載ってない情報は見れない。東京でも結構ある。

*2:念のため、登記はもともと誰でも閲覧できるものです。法務局のファイルに土地建物の所有権の移転経緯だとか誰の抵当権が付いてるかとか全部載ってて、誰でも見れます。登記というのは、すげえ高価な財産である不動産の権利関係を明らかにして取引の安全を保護するためにあるわけだから、誰でも見れるという点こそ重要なのです。ご近所のフトコロを覗くようなゲスいことも出来てしまうわけだけど。

*3:法務省が財団法人民亊法務協会に委託するという形を取っている。http://www.moj.go.jp/MINJI/minji25-4.html